「もし留年したら、どうなるんだろう?」
大学生なら誰でも一度は考えたことがあるかもしれません。
この記事では、大学で留年した場合に起きる変化や影響について、実体験もまじえてくわしく解説します。
留年を不安に感じている方、すでに留年が決まってしまった方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
大学で留年したらどうなる?

留年してしまう理由
大学で留年してしまう大きな理由は、「必要な単位を取りきれないこと」です。多くの大学では、学年ごとに決められた単位数を満たさないと、進級できずにもう1年同じ学年を繰り返すことになります。
特に必修科目を落とした場合、翌年にしか再履修できないこともあるため、注意が必要です。
以下のような理由で単位を落とすと、留年に直結する可能性があります:
- 授業の出席回数が足りなかった
- レポートの提出期限を守らなかった
- 試験の点数が合格ラインに届かなかった
- 必修科目を落としてしまった
「何回までなら単位を落としても大丈夫なのか?」といった疑問を持つ人も多いですが、大学や学部によって基準が異なります。自分の学部の履修要項を確認しておくことが重要です。
留年中の大学生活はどう変わる?
留年すると、大学生活のリズムや人間関係が大きく変わります。一番大きな変化は、今まで一緒にいた友達と学年がずれてしまうことです。
同じ学年だった仲間は先に進級し、自分は1年だけ後ろを歩く形になります。
主な変化としては以下のような点があげられます:
- 授業を一緒に受ける友達がいなくなる
- 履修する授業が少なくなり、時間割がスカスカになる
- 学食や教室で「同じ学年だった人」に偶然会うと気まずい
- 学校に行かない日が増えて、生活リズムが乱れる
このように、留年中の生活は孤独を感じやすくなります。ですが、この1年を「自分を見つめ直す時間」として活用する人もいます。バイトをがんばったり、資格取得の勉強を始めたりするのも良い選択肢です。
友達や周りの目が気になる?
留年すると「友達や親にどう思われてるんだろう」と気になる人がほとんどです。特に真面目に大学生活を送っていた人ほど、「留年=恥ずかしい」と感じやすい傾向があります。
よくある不安の声:
- 「あの子、留年したらしいよ」と噂されるのが怖い
- 親に申し訳ない気持ちでいっぱいになる
- SNSで同級生が進級・内定報告していて焦る
ただ、実際のところ他人はそこまで気にしていません。大学では1〜2割ほどの学生が何らかの形で留年を経験しているとも言われており、そこまで珍しいことではないのです。恥ずかしいと感じるのは自然ですが、それ以上に「この1年をどう過ごすか」のほうがよっぽど大切です。
留年にかかるお金はいくら?

留年すると、1年分の学費が追加でかかります。これは親にとっても本人にとっても大きな負担です。私立大学であれば、年間100万円以上かかることもあります。国公立大学でも50万円前後が一般的です。
実際にかかるお金は以下の通りです:
- 授業料(大学によって異なる)
- 教材費(新しい授業がある場合)
- 通学費(定期券や交通費など)
- 一人暮らしの場合は家賃や光熱費も継続
アルバイトを増やして学費の一部を自分でまかなう学生もいますが、授業との両立は簡単ではありません。留年の前には必ず、保護者とお金の話をしておくべきです。
奨学金はどうなる?
奨学金を受け取っている学生にとって、留年は大きな問題です。留年すると、次のような影響があります:
- 一部の奨学金は「進級」が条件なので、打ち切られることがある
- 留年中は奨学金が止まる場合がある
- 給付型(返さなくていい)奨学金は、成績不良で取り消しになることもある
特に日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を利用している場合、「在学中にちゃんと進級しているか」がチェックされます。心配な人は、大学の学生課や奨学金担当の窓口に早めに相談しましょう。
また、奨学金を借りている場合は、卒業後に返済が始まります。留年して卒業が1年延びれば、それだけ返済開始も遅くなる点は覚えておくとよいでしょう。
留年は就活に不利になる?
「留年すると就職できないのでは?」と心配する学生も多いですが、必ずしもそうとは限りません。就活で企業が見るのは「なぜ留年したか」「その1年をどう過ごしたか」です。
たとえば、次のような場合は印象が良くなります:
- 留年中に資格取得に挑戦した
- 長期インターンやアルバイトで経験を積んだ
- 自分のやりたいことを見つけた
逆に「なんとなく過ごしてしまった」という印象を与えると、評価は下がる可能性があります。就活では、正直に理由を説明し、「どう立て直したか」を伝えることが重要です。
留年しそうな人に伝えたいこと

もし今、「留年しそうかも…」と感じているなら、早めに行動を起こしましょう。何もせずにただ不安になるだけでは、状況は改善しません。
やるべきことは次の通りです:
- 履修している授業の出席状況を確認する
- 成績が危うい科目の先生に相談する
- 学生課や学部の担当に現状を相談する
- 信頼できる友達や家族に話してみる
また、もし留年が決まってしまっても、それで終わりではありません。これからの1年をどう使うかで、人生は大きく変わります。
留年はつらい経験かもしれませんが、見方を変えれば「やり直せるチャンス」でもあります。後悔しないように、今できることから少しずつ始めていきましょう。
まとめ|大学で留年したときの対処
大学で留年すると、学年の進行が遅れ、生活や人間関係が大きく変わることがあります。単位が足りなかったり、必修科目を落としたりすることが原因で留年することが多いですが、他にもさまざまな影響があります。
留年中に注意すべき点:
- お金の負担が増え、学費や生活費が追加でかかります。
- 奨学金の取り消しや停止があるため、しっかり確認することが大切です。
- 就活への影響もありますが、留年中に資格取得や経験を積んだりすることで、むしろ前向きに活用することが可能です。
留年しそうな人へは、早めに行動を起こして、成績や授業の状況を確認しましょう。留年してしまった場合でも、1年の使い方次第で未来を大きく変えることができます。
留年はつらい経験ですが、決して終わりではありません。どう過ごすかが最も重要です。このチャンスを前向きに捉え、自分を成長させる時間として活用しましょう。