PR

知らなきゃ損!タイでは曜日ごとに色が決まっている理由とは?

タイ旅行でカラフルな服を着た人々を見かけたことはありませんか?実は、タイでは曜日ごとに「ラッキーカラー」が決まっていて、多くの人がその色にちなんだ服を選んでいます。観光で訪れるだけでは気づきにくいこの文化には、意外な由来と意味があるんです。

今回は、タイの曜日と色の関係について、その歴史や背景、実際の暮らしへの影響まで詳しく解説します。これを知っておけば、旅行中のちょっとした気遣いや、現地の人との会話のネタにもなりますよ!


曜日ごとに色がある?タイの「曜日カラー」とは

タイでは、1週間のそれぞれの曜日に対応する色が決まっています。以下がその一覧です。

曜日
日曜日
月曜日黄色
火曜日ピンク
水曜日(昼)
水曜日(夜)
木曜日オレンジ
金曜日
土曜日

このように、毎日違う色があるのが特徴です。曜日と色の組み合わせは、ただの流行やオシャレではなく、信仰や伝統に基づいた由緒正しい文化です。


色の由来はヒンドゥー教の神話にあった!

タイは仏教国というイメージが強いですが、その文化にはヒンドゥー教の影響も色濃く残っています。実際、タイの王室儀式や寺院建築、カレンダーなどにはヒンドゥー教の神話が多く取り入れられています。

この「曜日カラー」もそのひとつで、ヒンドゥー教における「曜日の守護神」に由来しています。それぞれの神には特定の色と曜日が割り当てられていて、その神の加護を得るために対応する色を身につけるのです。

たとえば──

  • 日曜日の赤は太陽神スーリヤの色。
  • 月曜日の黄色は月の神チャンドラ。
  • 火曜日のピンクは火の神マンガラ。
  • 水曜日の緑(昼)は商売と知識の神ブダ。
  • 水曜日の黒(夜)はラーフという夜の神。
  • 木曜日のオレンジは学問の神ブリハスパティ。
  • 金曜日の青は愛と楽しみの神シュクラ。
  • 土曜日の紫は厳格さと試練の神シャニ。

これらの神々は、惑星や星とも結びついており、曜日・色・天体が三位一体となった世界観が背景にあります。


現地の人々はどう取り入れているの?

■ 学校や職場での制服にも反映!

タイの学校や役所では、曜日カラーにちなんだ制服が導入されていることもあります。たとえば、小学校の月曜日は黄色いシャツ、火曜日はピンクのシャツ……といった具合です。

職場ではそこまで厳密ではないにせよ、月曜日には黄色のシャツを着て出勤する人が多く見られます。これは、ラーマ9世(プミポン前国王)が月曜日生まれであり、国民の尊敬を集める人物だったことも関係しています。

■ 特別な日のドレスコードにも

仏教の祝日や王室関連のイベントでは、曜日カラーにちなんだ服装をすることで、運気アップや敬意を表す意味があります。寺院への参拝時にも、その日の色を取り入れる人は少なくありません。


観光客も曜日カラーを楽しめる!

旅行者としてタイを訪れるなら、ぜひこの曜日カラー文化を楽しんでみましょう。難しいことはありません。その日が何曜日かを確認して、対応する色のTシャツやワンピースを着るだけで、現地の人に好印象を与えられることもあります。

■ こんな楽しみ方があります

  • 月曜日に黄色のシャツで王宮を訪問すると、現地の人から「いい色だね!」と声をかけられるかも。
  • 市場で服やアクセサリーを買うとき、「今日のラッキーカラーはどれ?」と聞くと、会話が弾みます。
  • おみやげとして曜日カラーのハンカチやアクセサリーを買えば、ちょっとした豆知識付きで喜ばれます。

タイのカレンダーにも色がついている?

実はタイのカレンダーを見ると、各曜日に対応する色が印刷されているものもあります。これは、日々の生活で色を意識しやすくするためです。

特に年配の方や地方では、今でも強く信仰されており、たとえば結婚式や引っ越しなどの重要な予定を曜日カラーや占いに基づいて決めることも少なくありません。


おまけ:自分の誕生日の色は?

タイでは「自分の生まれた曜日の色=パーソナルカラー」として扱われます。そのため、誕生日の曜日がわかれば、自分の“ラッキーカラー”が判明するというわけです。

例:

  • 火曜日生まれ → ピンクがラッキーカラー
  • 土曜日生まれ → 紫がラッキーカラー

この考え方は、誕生日の仏像にも反映されており、多くの寺院では曜日ごとに異なる仏像が並べられています。参拝の際、自分の曜日の仏像にお祈りすると、ご利益があると信じられています。


まとめ|色を通してタイ文化をもっと身近に

タイの曜日カラー文化は、単なるファッションではなく、宗教的・歴史的背景を持つ深い伝統です。それでも堅苦しくなく、誰でも気軽に参加できるのが魅力。旅行者としても、色を意識するだけで、現地の文化に一歩近づけます。

もしタイに行く機会があれば、ぜひその日の「曜日カラー」をチェックしてみてください。いつもよりちょっと運気が上がるかも?